ラルク公式で歴代セトリプレイリストが公開されたことを受け、せっかくなら参戦したark dayも聴きたいと思い1999 GRAND CROSS TOUR🌐の東京2daysのプレイリストを作って聴き比べてみました。(SEのLarva、L'heure含む)
1日目ark day🛳️/2日目ray day✴️。
(ark=方舟/ray=光線)
すると2枚のアルバムの個性や、彼らのポップセンスとバランス感覚がより浮き彫りになりました。
L'Arc~en~Cielの虹色の多面性が存分に発揮されています。
2daysを乗り物に例えると、
🛳️ark dayは世紀末の閉塞感を航海するノアの方舟。
✴️ray dayはアンゴルモアの恐怖の大王に対抗するHEAVEN'S DRIVEの環境に悪そうなスーパーカー。
(HEAVEN'S DRIVEはarkだけど気にしない。)
そんな世紀末感ならではのコンセプトを感じました。
セットリストはこちらのサイトを参考にしました。
(極力ライブの印象は省き、あくまで曲順を聴いたものです)
ark 15th Anniversary Expanded Edition (DVD付 期間限定生産)
- アーティスト:L’Arc~en~Ciel
- 出版社/メーカー: キューンミュージック
- 発売日: 2006/12/13
- メディア: CD
🛳️様々なポップを聴かせるark
4人の船長が12万人を乗せて、世紀末のどことない閉塞感を航海する。
(L'15thもそんなコンセプトでしたね)
意外とダークな曲が多いが、多少の荒波はありつつも概ねポップである軸は変わらない。
ark dayの聴きどころは、forbidden loverやfate、いばらの涙等重厚な曲も多い彼らが重くなりすぎないセットリストも組めるところ。
そのバランス感覚やポップセンスはとんでもないものだと感じた。
ray 15th Anniversary Expanded Edition (DVD付 期間限定生産)
- アーティスト:L’Arc~en~Ciel
- 出版社/メーカー: キューンミュージック
- 発売日: 2006/12/13
- メディア: CD
✴️終始クールなray
かたやこちらは世紀末の暗さを取り込み、使いこなす。
交通情報/会見風CMなどの世間をおちょくるようなクールな飄々さがよく表れていると思う。
その飄々さでコアになりすぎず、ポップスの大衆性を維持している。
おそらくファンが好みそうなのはこちら。
クールに始まるも中盤は心地よく沈み、クライマックスはとにかく駆け抜け、振り切る。
その疾走感のままPiecesでゆるやかに減速する。
🌐🛳️✴️
ポップとクールでこれだけコンセプトの違うライブが同じ曲で終わるのもなかなかおもしろいと思うのです。
球体のセットが開いて閉じるのは宇宙船のようでもありました。🌐
ノアの方舟ってもしかしたらGRAND CROSS TOURを駆け巡るこれ🌐なのかもしれませんね。
「L'Arc~en~Ciel舞台装置 | 第143号 ジェットエンジン特集号 | 川崎重工業株式会社」: https://www.khi.co.jp/rd/magazine/143/nj143s04.html
ベストアルバムが98/99-2000で区切られているように、とにかく彼らが駆け抜けた時代でした。
サブスクの公式プレイリストでは東京ray day✴️が配信されています。
もちろんark🛳️/ray✴️もあります。
ぜひ聴いてみてくださいね。
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