息の根止めておけば良かったなんて思うだろう あの朝に…
こんな物騒な始まりの曲、おそらく、というかどう見ても誰かを救うような曲ではない。
リスナーに寄り添うようなものでもない。
応援歌や励ますような曲でもたぶんない。
しかし、私は這い上がる気力や激しいパフォーマンスに共鳴するように、この曲に救われてきた半生だった。
たぶんこれからも。
そんなHEARTリリース22周年によせて。
HYDEソロやyukihiro曲もない1998年2月当時のラルクではかなり激しい曲。
初めて聴いたのは1997 REINCARNATION。
アクシデントから3人での復活ライブであり(yukihiroはサポート)、個人的にラルク初参戦だったライブ。
メンバーもファンも強い想い入れで挑んだライブで披露された。
風に吹かれ、髪が逆立つメンバーたち、激しい曲。真実の旗を振りかざす。とにかく恰好良かった。
当時はマイクスタンドを旗に見立てていたので旗はなかった。
この堕天使が底から這い上がるような迫力というか、反逆心というか、伝わるだろうか。
冷たく閉ざされた世界に堕とされた
変わらない痛みを味あわせてやるさ
ここでほぼ必ず跪くhydeもとても恰好良い。
この曲があることで、この曲で表現できたことで、自身のやり場のない傷ついた心や激しい感情を発散できるようになった。
そこには小学生の頃のいじめっ子への復讐心、そこから味方が誰もいないように感じたトラウマに抗う闘志みたいなものもあったと思う。
時に共感し、楽しみ、鼓舞し、ライブでガンガン頭を振り。
カラオケでシャウトするのも、この曲でなら許される気がしていた。
…おそらく自覚している以上に、あらゆる場面で救われてきたのだと思う。
ラルクなど趣味のおかげで、だいぶ若くから学校や職場だけが世界の全てではなかったし。
願いよ今この手を導け
偽りの輝き吹き消してみせよう
その力が汚れて見えても
真実の旗 振りかざせ!
後にライブでこうもりの羽を背負っているのに憧れて、羽をつけてライブに参戦したりした。
そういう時に限ってやらなかったんだけど。w
たぶんあの時期だからこそできた曲だろうし、出会えた曲だった。
いろんなライブに行って見てきて、途中頭振ってばかりで全然見てない頃もあったけどw、一番印象的な曲はこれかもしれない。
そんな思い出話でした。
復活の気迫を感じられるHEART、サブスク配信中なのでぜひ聴いてみてくださいね。
1曲目のLORELEYの荘厳なイントロから圧倒してくる名盤です。
ではでは。