TOKYO…TOKYO…というボコーダーボイス(強くエフェクトをかけたぼやぼやした声)から始まる本作は東京オリンピック開催中の現在にぴったり。
ぴーろぴーろぴーろぴーろ♪が有名なTechnopolisから。
40年以上経った現在でも近未来的(レトロフューチャー的)でありながら、ライブを見ると意外とかなり生演奏の多いYMO。
テクノマイブームがきたのを機に、人民服っぽいジャケ写と人形が印象的な本作を聴いてみました。
(メンバーは人民服モチーフを否定したらしいんですが、ねえ?w)
Absolute Ego Dance
中国大陸的なオリエンタルな音。
女声がアクセントになるのはPOLYSICSとも通じるかな。
てーてってー ててててってけてってってー♪
YMOの代表曲のひとつ。
パカラッパカラッパカラッパカラッ🐎と馬の足音もヘッドホンで聴くと印象的。
このアルバムフェードアウト多いな…。
Castalia
RYDEENやFirecrackerの印象のある筆者にとってはダークな音で意外でした。
ピアノと管弦楽なのかな?
坂本龍一さんのソロ曲、戦場のメリークリスマスやenergy flowなどっぽいですね。
単曲で聴くとポップな印象があったのですが、アルバムの流れで聴くとちょっと渋いミディアムポップですね。ボコーダーもいい味出しています。
Day Tripper
ボコーダーボイスに慣れていたので生声にむしろびっくりしましたw
ロックにテクノで味付けしたようなナンバー。
ギターリフがかなり印象的。と思ったらビートルズのカバーなんですね。意外な選曲に感じました。
Insomnia
お琴のような音で始まる、西洋人が思い描くちょっと間違った近未来の日本、といった印象の曲。
SOLID STATE SURVIVOR
こちらも生声。明るいポップスだけどどこか不穏といった印象。
笑い声っぽい音やノイズ怖いしw
はじめてYMOのオリジナルアルバムを聴いてみた感想は短いな、というのとフェードアウトが多く尻切れトンボのような物足りなさを感じました。
この物足りなさはアルバムを聴く前に様々なライブバージョンを見聴きしていたことが大きいと思います。(ライブによってアレンジが多彩なんですよ。)
なので買って初めて聴いた、という感覚とは程遠く、予習をしすぎたような感覚でちょっともったいないことをしたかな、と感じました。
個人的には同じ曲を聴くならライブ盤をおすすめしますね。映像なら緻密な動きも見れますし。
旧作を後追いで聴くこの企画ですが、やはりリリース当時の時代感や聴いた年齢というのも大きく関わるのだな、と実感します。
余談ですがこの記事を書いているときに爆音の雷鳴が鳴りはじめてしまい、「この子がまだブログ書いてる途中でしょうが!!!」という気持ちになりました。w
ではでは。