取り上げた作品の制作当時の価値観が現代の価値観とは異なる場合がありますが、ご了承ください。
ではどうぞ。
- 戦争に翻弄された文化
青い眼の人形
外来品という理由だけで処分対象になった不運の人形。
外来語をわざわざ日本語に直していた時代。
戦禍が激しくなるにつれ質素な生活を強いられる中、乙女が乙女であるために奮闘した中原さん。
中原さんの提案する思想やお洒落は現代にも通用するものだと思っています。(最近では乃木坂46のメンバーがコラボしていました)
そして、中原さんの作品などを見ると、大正〜戦前に培ってきたかなりの文化を戦争で喪ったように思います。
戦争は文化をも奪うものなのだなと。
そして、戦中にも国の方針に反して華やかな思想で闘い続けた人たち、楽しませ続けた人たちがいたからこそ現在まで文化が続いているのだと思います。
ちなみにあちこちのすずさんによると、戦時中でもお洒落をしたい!とひっそりへそくりをためてパーマをあてる女性が多かったそうですよ。
- 軍歌、プロパガンダ映画
戦意を高めるために利用されたのもまた、文化でした。
国の方針により、某有名映画会社などがプロパガンダ映画を作っていたようです。
少し見たことがありますが、戦闘にけしかける性質上、なかなか過激な表現でした。現代では封印作品になっているのもやむなしかな、と思います。
もし見つけてもそういう時代に作らざるをえなかったものなので責めないでくださいね。
ただ個人的には負の歴史を知る上でも存在は認めてほしいな、と思いますね…最近の南部の唄すら抹消されそうになっている騒動を見ると絶望的ですが。
- 戦争に影響を受けた文化
戦争の悲劇を描いたといわれるゲルニカ。
曲の題材としても多く扱われています。
BUCK-TICKのゲルニカの夜では、ライブの時に戦争をモチーフにしたサンドアートを使っていました。
少々方向はずれますが、ライブ全体を反戦モチーフにしたラルクのAWAKE TOURもなかなか強烈なインパクトがありました。
2部構成になっており、黒い禍々しい雰囲気から、最後は平和を象徴するように花が咲き乱れるというラルクでもかなり珍しいライブになっています。
閑話休題。
絵画では丸木夫妻の原爆の図が有名でしょうか。壁一面を埋め尽くすような屏風絵のとても大きな作品です。
性質上かなりショッキングですが、ぜひ生で見て作品のパワーを感じてほしいですね。
漫画やアニメでははだしのゲン、この世界の片隅にが触れやすいかもしれません。
近年NHKがこの世界の片隅にに関連した「あちこちのすずさん」という番組を放送していますが、戦時中の日常をメインにしていてかなり触れやすいと思いますよ。
異様な状態にも日常は存在していて、その日常なりの普通があるのだと実感します。
今年のNHK広島Twitter企画 #ひろしまタイムライン も、年は違えど日にちと時間だけは共有しているので不思議なリアルタイム感がありました。
ぜひご覧あれ。
2000年代半ばのレトロ歌謡系V系でも戦争や兵士モチーフの曲がたくさんありました。
そうして、気合いを入れなくても戦争について触れられる、興味を持つきっかけになれる機会ってとても大切なんじゃないかな、と思います。
そうしたらなぜ戦争や核兵器などが問題視されるのか、よりわかりやすくなるかもしれませんよ。
考えるきっかけになれたら幸いです。
ではでは。平和でありますように。
(☮️は鳩の足跡だそうですよ。)