両方を聴きながらまとめたもの。長編。
ラルク公式で歴代セトリプレイリストが公開されたことを受け、せっかくなら参戦した東京ark dayも聴きたいと思い、1999 GRAND CROSS TOURの東京2daysのプレイリストを作って聴き比べてみました。(SEのLarva、L'heure含む)
1日目ark day/2日目ray day。
(ark=方舟/ray=光線)
2枚のアルバムの個性がより浮き彫りになったのが面白くて、双方の曲順を追いながら今回書いてみました。
(極力ライブの印象は抜いています)
🛳️ark dayは世紀末の閉塞感を航海するノアの方舟。
✴️ray dayはアンゴルモアの恐怖の大王に対抗するHEAVEN'S DRIVEの排気筒だらけのスーパーカー。
という大まかな印象。
(HEAVEN'S DRIVEはarkだけど気にしない。)
そんな世紀末感も感じながらご覧ください。
セットリストはこちらのサイトを参考にしました。
(ウォークマンに作ったのでサブスクプレイリストはありません)
🌐🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🌐
🌐開幕。3,4曲目は同じだが早くも違いが表れる。
🛳️ark day
Driver's High、HEAVEN'S DRIVEから始まる序盤のノリノリなドライブ感が楽しい。
4人の船長が会場のみんなをark=方舟で連れて行くのかもしれない。そんなライブあったな。w
(L'15thは東京ドームがタイムマシンになりました。機長はラルク4人)
✴️ray day
こちらもドライブ感があるがクールな印象。
🌐ark/rayともに3,4曲目は死の灰、It's the end。
arkはよりポップに、rayはよりクールに。
曲順でこんなに印象が変わるのかと興味深く聴いていました。
https://music.apple.com/jp/album/%E6%AD%BB%E3%81%AE%E7%81%B0/570046126?i=570046297&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
🌐5曲目からark/rayでルート分岐。
🛳️ark day
ダークな真実と幻想と。ダークになりすぎず聴きやすく幻想的な印象に。
そして、What is loveの明るく切ないポップがより引き立つ。
✴️ray day
切なさ3部作といった印象。
ジャズ調で穏やかで淋しげなSell my Soul。
その雰囲気を引き継ぎ、ハードロックないばらの涙。
ライトな印象で中盤に馴染んでいる。
そしてfate。こちらもひりひりと冷たいような迫力のある曲。嵐のように去っていく構成が凄い。
https://music.apple.com/jp/album/%E7%9C%9F%E5%AE%9F%E3%81%A8%E5%B9%BB%E6%83%B3%E3%81%A8/569957601?i=569957693&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
🌐yukihiroのインストSE Larva、L'heure
会場ではCG映像などが流れていました。
🛳️ark day
空気感をがらりと変えるテクノなインストLarva。
CDと同様、Butterfly's sleepに繋がる。
こちらもダークな曲のわりにポップに聴こえる。やはりarkはポップなのだと確信する。
そこから軽快なギターリフでゆるやかに明るくなるbirth!で空気感が変わるかと思いきや、fateでまたダークゾーンに突入する。
もしかしたら世紀末の閉塞感なのかもしれない。
セトリを見ると5曲目の真実と幻想とからずっとダークな曲が続いているが、ポップな印象で重くなりすぎていない。クールなrayとの差別化がしっかりできている。
明るい曲が入っても雰囲気を壊す構成でもない。
ラルクの絶妙なポップセンスに改めて驚愕する。
そして浮遊感のあるCradle、重厚感より華やかさを感じるforbidden loverへ繋がる。
✴️ray day
fateの冷たさの余韻を引き継ぐL'heure。
そして、冷たい世界の厚い雲が開けていくような虹。
snow dropで冷たい大地に花が咲き、the silver shiningで長い夜は心地よく明ける。(ライブ時は夕暮れだったのかも)
その心地良さのまま昇華していく花葬。
が、ノストラダムスの大預言の恐怖の大王が降臨するように浸食〜lose control〜。
1999年7の月、は実は旧暦で丁度グラクロ東京公演の日という説もありました。
しかし奇妙な心地良さ。このまま恐怖の大王に飲み込まれるのかもしれない。
なんだこの構成すごい。
https://music.apple.com/jp/album/the-silver-shining/570046126?i=570046337&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
🌐クライマックス
世界を切り開くような2曲から幕を開けます。
🛳️ark day
DIVE TO BLUEは凪いだ航海のよう。世紀末の閉塞感という薄暗い中を通り抜けたのかもしれない。
そして、いばらの涙で熱気も閉塞感も全てを燃やし尽くして、次の時代へ向かう。
まるでノアの方舟みたい。
✴️ray day
世界を切り開くように、恐怖の大王を振り切るCaress of Venus、
畳み掛けるHEAVEN'S DRIVE。恐怖の大王はもはや追い抜く。
加速度は増しDIVE TO BLUE。恐怖の大王はもう見えない。
その速度のままShout at the Devilへ駆け抜ける。
https://music.apple.com/jp/album/%E3%81%84%E3%81%B0%E3%82%89%E3%81%AE%E6%B6%99/570046126?i=570046335&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
🌐アンコール
1曲目はPerfect Blue。
hydeがコンガを叩くなどハワイアンで和やかなアコースティックスタイルでした。(なお歌詞)
🛳️ark day
Promised Land!?ここにきてダークポップな曲を出してきた。まるで予測がつかない。
Caress of Venusで華やかにポップにより戻していく。普段2曲目が定番のカレスが終盤は珍しいのでは。
milky wayで和やかに。一時期P'UNKで定番だったものの、原曲の多幸感も良き。
どうやら航海の波は落ち着いたよう。
✴️ray day
Driver's High、Blurry Eyesで最後はポップに爽やかに駆け抜けて終わるみたい。
🌐最後は共通してPieces
🛳️ark day
多様なポップな雰囲気を終始保ったまま、やわらかな雰囲気で穏やかに終了。
正直Blurry〜Piecesは唐突感があったが、ライブではMCが入るので気にならないかもしれない。
✴️ray day
Caress of Venusから恐怖の大王を振り切って駆け抜けてきた速さを緩めながら、終わりへと向かう。
🌐🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🛳️✴️🌐
🛳✴️
ベストアルバムが98/99-2000で区切られているように、とにかく彼らが駆け抜けた時代でした。
サブスクの公式プレイリストでは東京ray day✴️が配信されています。
もちろんark🛳️/ray✴️もあります。ぜひ聴いてみてくださいね。
🌐「L'Arc~en~Ciel舞台装置 | 第143号 ジェットエンジン特集号 | 川崎重工業株式会社」: https://www.khi.co.jp/rd/magazine/143/nj143s04.html
余談ですが筆者は当時ray派だったのにとりあえず1日目からエントリーしよう!ってチケットを取り間違えてark dayに参戦しました。w
会場で見かけたうさぎのFCチケットがかわいくて、翌年FCに入ったのもいい思い出です。
関連記事・セットリストは時代を映す
ark 15th Anniversary Expanded Edition (DVD付 期間限定生産)
- アーティスト:L’Arc~en~Ciel
- 出版社/メーカー: キューンミュージック
- 発売日: 2006/12/13
- メディア: CD
ray 15th Anniversary Expanded Edition (DVD付 期間限定生産)
- アーティスト:L’Arc~en~Ciel
- 出版社/メーカー: キューンミュージック
- 発売日: 2006/12/13
- メディア: CD